矯正治療について。

「お口の豆知識」にて簡単に当院で行っている各種矯正治療について紹介しています。

まずは、こちらをご覧いただくとよりわかりやすいかと思います!

 

当院では5歳頃から60歳代ころまでの幅広い方に矯正治療を提供しています(成人矯正、小児矯正、早期矯正、部分矯正)。

精密な検査・診断の上、最適な治療法をご提示させていただきます。

下記に各種治療法についてご説明しておりますので、ご覧ください。

 

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当院には矯正診断のためのレントゲン撮影装置があります。

矯正用レントゲンセファロ

分析の過程


適切な治療計画の立案のためには、精密な検査が必要となります。当院では、矯正治療を希望されている方に対し、矯正治療専用のレントゲン(セファロ)と3次元レントゲンであるCTを撮影し、これら含めた多くの検査結果を複合的に判断して、治療計画を作成しております。

 

検査・診断料:27500円

部分矯正(気になるところだけ治す)

部分矯正とは、全ての歯を治すわけではなく、気になっているところだけピンポイントで治すための矯正治療です。装置も比較的小さく、また、治療期間も短く、治療費も抑えられます。

ワイヤーを使用する方法、マウスピースを使用する方法いずれも選択可能です。

費用を抑えながらも、歯並びを良くしたい場合にはまずご相談ください。

(治療費に関しては、検査結果に基づいて、お伝えいたします。)

マウスピース矯正部分矯正
ワイヤー矯正部分矯正

拡大床矯正

床矯正装置(拡大床)を使用します。適宜ワイヤー矯正で治療する場合もあります。

小児期における矯正治療は、歯の生え変わりや、あごの骨の成長を有効利用することができます。そのため、この時期に適切に矯正治療を始めることにより、成人期になってからの矯正治療の治療期間を短くできたり、場合によっては成人期の矯正治療自体が不要となります。

矯正治療は、歯並びだけではなく、かみ合わせまでを考慮した治療法です。更にはあごの正しい発達を促し、顔立ち(骨格)にも影響を与えます。

 

小児矯正によって得られるメリットはたくさんあります。

・理想的な歯の交換(永久歯の萌出)と歯並びの改善

・理想的なかみ合わせの獲得

・あごの成長のバランスを整えられる

・お口の健全な機能獲得

・成人期の矯正治療の治療期間の短縮などによる負担の軽減 等

 

この時期はお口の「食べる」「話す」「飲み込む」「噛む」といった機能を有効に利用した治療を行います。そのため、それらに関与する筋肉の評価・トレーニング、あるいは弊害となっている習癖の除去を治療のメインとします(ページ一番下に記載している「MFT(口腔筋機能療法)」を参照ください)。

それに加え、装置を利用して細かく歯並びの治療を行います。

症例によっては、3歳〜5歳頃から介入が必要な場合もあり、早期に介入できるほどメリットが非常に大きくなりますので、まずは、早期にご相談ください!

 

 

口腔機能トレーニング:保険適応

トレーニングに必要な器具:別途ご購入必要な場合あり

矯正装置(床矯正装置):66000円/1つ 

ワイヤー矯正装置:次に記載

調整・経過観察料(毎月):3300円

 

 

その他、治療計画に応じてオプションあり

小児矯正
床矯正

見本の写真は、下顎に装着するタイプの装置。

着脱可能な装置です。ご自宅での装置の調整が必要となります。


プレート矯正
早期治療

写真は上顎に装着した症例。

正面からの見た目とお口の中を除いた時の見た目。

この症例では緑色の樹脂を使用。他にもクリア、ブルー、イエローなどがあり、ご希望の色で製作可能です。


ワイヤー矯正

長い歴史があり、最もみなさんに馴染み深いのがこのワイヤー矯正かと思います。

ワイヤー矯正のメリットは、適応範囲も非常に広く、基本的にはどのような症例の治療も行えます。適応年齢もないため「矯正をしたい!」を思ったタイミングでいつでも治療可能です(当院では小学生〜60歳代の方までこれまで矯正治療を受けております)。

デメリットとしては、装置がお口を開けると見えてしまうことがマウスピース矯正との大きな違いとなります。また、y宅奪式の装置ではないため、、清掃しにくい点もあります。また、マウスピース矯正と異なり、装置によってお口の中に傷ができてしまうこともあります。

 

基本治療費:片顎220000円〜 上下の場合440000円〜

調整・経過観察料(毎回): 片顎3300円 上下4400円

 

その他、治療計画に応じてオプションあり


マウスピース矯正(アライナー矯正)

当院では、上記に述べたワイヤー矯正以外に、マウスピース(アライナー)を用いた、マウスピース矯正(アライナー矯正)を行っております。マウスピース矯正を行うにあたり、各種検査の上、デジタルでシュミレーションを行い、それを元に適応症例であるか否かを判断しております。

当院ではストローマン社の「クリアコレクト(ClearCorrect)」とGIKO社の「ギコウアライナー」を扱っております。

※症例によって使い分けております

 

マウスピース矯正のメリットは、

・透明な装置なので見た目が気にならない

・ワイヤー矯正のような異物感が少ない

・お口の中に傷ができにくい

・装置を外してしっかりと隅々まで歯磨きができる

・デジタルで治療後のイメージを確認できる

・ホワイトニングも同時に進められる

 

一方で、デメリット は

・治療できない症例がある(この場合はワイヤー矯正で治療します)

・担当医の指示通りマウスピースを使用しないと、治療効果がでない

・ワイヤー矯正に比べて費用が高い

・治療途中で虫歯の治療などが必要となると、マウスピースを新しく作り直す必要がある

上記のようにワイヤー矯正も然り、一長一短ありますので、お口の状態に応じてフルオーダーメイドの治療計画をご提案いたします。

 

治療費(全て税込)

基本治療費:片顎385000円〜 両顎660000円〜

調整・経過観察・クリーニング料(毎回):4400円

 

その他治療計画に応じてオプションあり


装着による口元の写真


症例


機能性マウスピース型矯正装置

プレオルソ

(写真は"Forest-Oneの取扱製品「プレオルソ」”を参照しております)

 

お子様のみを対象とした装置が「機能的マウスピース型矯正」です。 (プレオルソ®️、パナシールド®️、ナノシールド®️など様々取り扱っております)。

お口の周りにはたくさん筋肉があり、こうした筋肉の一部が弱かったり、力の働く方向が本来と異なると、歯並びや上下の顎の成長に悪影響を与えてしまいます。この装置は、お口周りの筋肉のバランスを整え、適切にお口の成長を促し、大人の歯が適切に生えてくれる土台を作ってくれます。

 

治療費(全て税込)

装置(いずれの装置も):44000円

調整・経過観察料:2200円(毎月)

矯正用インプラント(アンカー)の応用

寺尾歯科医院では、治療期間の短縮、効率的な治療、複雑な治療の単純化を目的として、矯正用インプラント(アンカー)も使用しています。歯がないときに使用するインプラントの約半分の長さ、かつ、太さは1/3以下の非常に小さなものです。

1本 ¥27,500円(税込)


MFT(口腔筋機能療法)

私たちのお口は「食べる(咀嚼)」「飲み込む(嚥下)」「話す(発音)」などをはじめとした日常生活を営む上で非常に重要な役割を担っています。その機能は、歯並びの良し悪しやかみ合わせとも非常に密接に関係しており、矯正治療を行う上で、MFTを取り入れることは非常に有効です。また、治療後の整った歯並びを長期的に安定させる点からも重要となります。

 お子様に下記のような様子は見られないでしょうか?

  • 口呼吸である
  • 唇が乾燥している
  • クチャクチャ食べる
  • すきっ歯である
  • 受け口である
  • 舌足らずである
  • ガラガラうがいやブクブクうがいができない   等

このような場合、口腔機能の発達が不十分、あるいは、何かしらの問題が潜んでいる可能性があります。

このまま放置してしまうと、矯正治療の効果が得にくいだけではなく、

  • 風邪の予防がしにくい
  • アレルギー性疾患を生じやすい
  • 歯周病になりやすい
  • 口臭が強くなりやすい

などのお口だけではなく、体の健康にも影響が出る可能性があります。

 

そもそも、歯というのは、「外側から:唇、頬」「内側から:舌」に挟まれて存在しています。唇・頬・舌はいずれも筋肉で、これら筋肉による筋圧(圧力)によって歯の位置(歯並び)が決まると考えられています。内側と外側の圧力のバランスが取れないと、歯並びやかみ合わせが不整になってしまうのです。

このバランスをとるためにも、しっかりと口腔機能(咀嚼、嚥下、発音)を発達させる必要があります。これら口腔機能が十分に発達していない状態を「口腔筋機能障害」と呼ばれます。

口腔筋機能障害の検査・治療は現在保険適応となっております。お子様のことで気になることがありましたら、まずはご相談ください。

口腔筋機能療法に用いるトレーニング器具(一部)

パナリング

リットレとリットレメーター


タッチスティック

健口くん



矯正治療に伴うデメリットについて。

矯正治療は装置によって歯を動かし多くメリットがある一方、少なからずデメリットもあります。

検査の上、矯正治療によるデメリットよりもメリットの方が大きいと判断した場合に矯正治療をご提供いたします。

デメリットにはいくつかありますが、主なものは以下の通りです。

  • 不快感・痛みの出現
  • 歯根吸収(歯の根っこが短くなる)
  • 歯と歯茎の不調和(歯肉の退縮など)
  • アレルギー(装置の素材による)
  • 虫歯や歯周病のリスクが上がる
  • 矯正治療後の後戻り

詳しくは担当医より説明いたしますので、まずは、ご相談ください。