あなたは同世代の平均本数よりも、歯が多い?少ない? 要介護リスクとの関係

 

みなさんは、ご自分の歯が現在何本あるかご存知でしょうか?

急にこの質問を投げかけられると、答えに困ってしまう方が多いかと思います。

「一本も抜いたことがないから全てあるはず」、「一本だけ虫歯で抜いたことがある」や「ほとんど抜いてしまったから無い」といった返答をされる方が多いかと思います。具体的な本数を答えられる方は、お口の健康に非常に関心の高い方だと思います。

 

そもそも、大人の歯(永久歯)は親知らずを除いて”28本”あるのが一般的です。親知らずが4本ある場合には32本です。中には、生まれつき歯の数が少ない方もいますので、抜歯をしていなくても、人によってお口の中の歯の数は異なります。

是非一度、鏡で確認してみたり、歯科医院で聞いてみてください!

歯への関心、愛着心を持っていただくことで、歯磨きに対する意識も少し変わり、一本一本丁寧磨いていただけるようになるのではないでしょうか?

 

さて、ご自身の歯の数がわかったところで、同世代の平均値よりも、歯が多い方でしょうか?少ない方でしょうか?

「歯科疾患実態調査」という政府が定期的に行っているデータを参考に確認してみましょう。

 

 

このデータを見ると、50代前半までの多くの方が、多数の歯を失うことなくいらっしゃることがわかります。また、ご高齢の方でも、十分に歯が残っており、ご自身の歯でお食事をされていることが伺えます。これらは、健康寿命にも関係しております。

 

福岡大学医学部の研究では、「歯の本数が10本未満になると、将来的に要介護となるリスクは15倍になる」ということが分かりました(2006年)。これらは摂食・嚥下(咀嚼と飲み込み)、栄養バランス、筋力や体力などが関係しております。ちなみに、「糖尿病をお持ちの方は将来的に要介護となるリスクは3.5倍」であり、糖尿病よりもお口の健康の方が大きく関係していることが分かります。

※歯周病(歯茎の炎症)は、血糖値を下げるインスリンの作用を妨げ、糖尿病を増悪します。また、糖尿病は歯茎の治癒力を低下させてしまうため、双方が悪影響を与え合う悪循環が生まれてしまいます。  

 

 

みなさん、いかがでしょうか。歯が十分に残っていない方でも、これ以上歯を失わないよう、また、ピッタリとあった入れ歯やインプラントを使用して、十分に栄養を摂れるよう、治療やメンテナンスにお越しください。スタッフ一同、皆さんが健康的な生活を送れるようサポートいたします!