厚生労働省の2022年の調査によると、「毎日2回以上歯を磨く人」は79.2%という結果が出ています。一方で成人の8割以上が歯周病と言われています。なぜでしょう?しっかりと歯を磨いている、あるいは定期的に歯科医院を受診してメンテナンス受けているのにどうして多くの人が歯周病になるのでしょうか?
その理由の1つとして「歯と歯の間の汚れ」が考えられます。歯と歯の間は汚れが溜まりやすい、一方で磨くことが難しいため歯と歯の間から歯周病になっていくことが多いです。
この「歯と歯の間」を磨くには通常の歯ブラシだけでは残念ながら不十分で届きません。たとえ電動歯ブラシだとしても変わりません。効果的なのは「フロス」と「歯間ブラシ」です。フロスも歯間ブラシもさまざまなものが販売されています。そのためかかりつけ歯科医院を受診した際に歯科衛生士さんや歯科医師に是非とも相談してみてください。お口の状況に合わせた最適なものを提案し、さらには、適切な使用方法をお伝えします。誤って使用してしまうと、十分に汚れが落ちないだけではなく、歯茎を傷つけてしまうなどのトラブルを引き起こしてしまいます。特に歯間ブラシはコツが必要です。
歯と歯の間が赤い人、ブヨブヨ腫れている人、歯磨きをしているのに出血がある人、あるいは、歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい人、歯磨きをしているのに口臭が気になる人は是非ともご相談ください。もしかしたらフロスや歯間ブラシでこれらの問題を解決できるかもしれません!
※写真は「ライオン歯科衛生研究所」より