「睡眠時無呼吸症候群」とは、呼吸をしない状態が10秒以上続く状態を何度も睡眠時に繰り返すことなどについて、第1回目に紹介しました。
今回は、歯科医院で行う睡眠時無呼吸症候群への治療について紹介いたします。
具体的には睡眠時無呼吸症候群用マウスピースについてです。
一般的に、マウスピースは歯の保護や顎の痛みがある場合などに使用し、上顎あるいは下顎のいずれか片方に装着します。
しかし、睡眠時無呼吸症候群で使用するマウスピースは上顎にも下顎にもマウスピースを装着し、さらに、上下が繋がって一体となっているものです。
作り方は一般的なマウスピースと同じで上・下のそれぞれ型取りを行い、上下別々に作成しますが、その後お口の中で一体化させて仕上げることがポイントとなります。
ある特定の顎の位置で一体化させることで、呼吸がしやすくなり、睡眠中の無呼吸を改善するという狙いがあります。
このある位置というのは、個人個人で異なります。そのため、何度か調整・修正が必要となることが多いためマウスピースが出来上がってからも、何度か調整に来院していただく必要があります。
このように、一見歯科とは関係のなさそうな睡眠時無呼吸症候群に関しても、我々歯科医療側からアプローチする方法があります。もちろん、国に認められた保険適応診療となります。
製作希望、あるいは、ご興味のある方はまずはご相談ください。