残っている歯は全国平均よりも多い?それとも、少ない?

〜 定期検診が必要な理由  〜

歯の平均寿命

 「歯の生涯図」と呼ばれるグラフをご存知でしょうか?これは、各年齢で残っている歯の数の平均値をグラフにしたものです。

このグラフから、たとえば「47歳の場合、平均すると24本歯を有している(大人の歯は全部で28本ですので、4本歯を失った状態)」ということがわかります。この表から90代で多くの人が全ての歯を失ってしまっているということがわかります。

 しかし、例えば同じ47歳でも残っている歯が仮に18本しかない場合(失った歯が10本の場合)、同じように平均的な歯の失い方をしてしまうと、70代で全ての歯がなくなってしまうということになってしまいます。更に、47歳の時点で既に平均値よりも少ないため、一般よりもお口の状態が一層悪く、もしかしたら60代で全ての歯がなくなってしまう可能性すら考えられるのです。 

 

 ただし、このデータは定期的にメンテナンスに通院されていない方を対象としたデータです。

つまりこのグラフは、

・歯が減ると残っている歯への負担が増える

・歯を失った根本的な原因を解決しなければ、歯を失い続けてしまう

ということを示しています。

 

裏を返せば、歯を失う大きな原因である虫歯と歯周病の予防・治療のためにも定期的な確認とメンテナンスを行う事でこのグラフより多くの歯を残せる可能性が大きくなるといえます。

 

残念ながら歯を失ってしまった場合には、義歯・ブリッジ・インプラントの中から最適な治療法にて失った歯を補い、残っている歯への負担を増やさないようにかみ合わせを回復する治療を行う事で残っている歯をより長く守ることができます。

 

一緒に大切な歯を守りながら、生涯好きなものを食べられる幸せを守りましょう!